卒業式

大学の卒業式に行ってきた。

何年も無意味に留年・休学を繰り返しながら特に何もせずに過ごしてしまって、本当に虚しい。一応卒論を乗り越えはしたので多少は清々しさも感じられるだろうと期待していたが、そんなものは微塵もなかった。

構内を歩いていると大学生活で多くのものを得たであろう人たちが目に入り、何気なく覗いた第二食堂の上の階では誰かが楽器を練習している音が聞こえてきた。どうしようもない気持ちになったのであまり余韻に浸ることもなく大学を後にした。存在も忘れていた生協の出資金が返ってきたのは嬉しかった。

これからいくら精力的に過ごせたとしても貴重な二十代の大半を浪費した事実は変えられないと思うと気が狂いそうになる。けど、それでもいつかこのことを消化できるようになると信じてやっていくしかない、多分。